オリエンタルラジオ中田敦彦、宮迫博之、極楽とんぼ山本圭壱によるYouTube配信番組「ウィンウィンウィーン(WinWinWiiin)」
毎回豪華なゲストを招き、その知られざる魅力を中田敦彦がプレゼンし、宮迫博之と山本圭壱が深堀りしていきます!
第8回目のゲストは、YouTuberコムドットのリーダーやまとです。
チャンネル登録者371万人、雑誌やCMなどのメディアに出演するグループ「コムドット」は、なぜこんなに売れたのか、その戦略や知られざる成功の裏側について、紹介していきます。
Contents
コムドットが売れた理由 チャンネル登録者数増加に向けての「戦略」
私はYouTubeが売れる=動画視聴回数の増加だと考えます。
理由として、収益面もそうですが、どんなに面白い動画を作っても見てもらえなければ意味がないからです。
そこで、必要不可欠となってくるのが「チャンネル登録者数」となります。
コムドットのリーダーやまとは、YouTubeの動画内容には絶対的な自信があったようです。
しかし、結成当初は再生数240回と身内や友人のみが見る状態でした。
そこでやまとは「チャンネル登録者数増加」に向けて、動画内容以外にも目を向けて、他者が思いつかないような考えや行動をとっていきます。
その考え方や行動力がコムドットが売れた「戦略」へとつながっていきます。
戦略① 現実世界に挑んだ「原宿声かけ」
売れない当時のYouTuberは、TwitterのDMで営業をかけることが主流だったようです。
これに対して、やまとは「現実世界でモテない奴が人気者になれるはずがない」と述べ、若者の多い原宿へと直接声かけを行いました。
その結果、チャンネル登録者数は1万人まで増えていきました。
戦略② 無名からの脱却「TiKToK活用」
チャンネル登録者数が1万2千人で明確に止まってしまい、やまとはこの時期が「マジでキツかった」と言っています。
そのとき、YouTube以外のコンテンツに目を向けました。
それが「TiKToK」です。
理由として、YouTubeは、自分が調べたものしか出てこない「能動的視聴」であり、いわゆる「無名に力を持たせるコンテンツではない」と気づいたからです。
それ対してTiKToKは、様々な記事が流れてくる「受動的視聴」の要素があり、「無名に力を持たせるコンテンツ」という本質に気づいたやまとは、「無名の人が名前を売るなら確実にTiKToKを使わなきゃいけない」と述べていました。
やまとは、TiKToKで視聴者にウケそうな動画の切り抜き(当時15秒程度)を流し、「広告をつくる」ために活用していたようです。
その続きはYouTubeに流すことを行いました。
そうして、「TiKToK」から「YouTube」に誘導するという流れを作り上げました。
(当時その本質に見抜けたYouTuberは、コムドット含めてたった3組だけだったようです。)
その結果、チャンネル登録者数は10万人まで増えていきました。
戦略③ 人間の心理をついた「アンチ逆利用」
チャンネル登録者数が20万人で止まった頃、TiKToKで「わざと人の鼻につくような偏見を言う」ことを行いました。
この理由として、「イヤな奴を演じる」ことで、「顔と名前を回す」ためでした。
それに加えてこのツイートを掲げました。
【宣戦布告】
全YouTuberに告ぐ
コムドットが通るから道をあけろ
俺らが日本を獲る pic.twitter.com/iUVpaFA8zP
— コムドット やまと (@comyamato0515) December 9, 2020
アンチが増加することも計算の内だったようです。
当然このままにしておくはずもなく、コムドットへの印象が一変する手法を打ち立てました。
それが、当時チャンネル登録者数が同じくらいのYouTuberたちとコラボする、「コラボウィーク」です。
目的は、好きなYouTuberとコラボしている関係性を見させることです。
それによって、「その人のチャンネルを見ないか」「コムドットの事を好きになるか」の2択になると、やまとは述べていました。
その上で視聴者は後者を選択すると考え、様々なYouTuberとコラボしていきました。
そのようにして「嫌われている状況をなくしていく」ことに専念します。
この戦略がハマり続け、チャンネル登録者数は50万人、100万と爆増していきます。
戦略④ 視聴者参加型「チャンネル登録者数大運動会」
レジェンドと呼ばれるYouTuberとコラボするまでに成長したコムドットは、当時YouTuberの間でも話題を呼んだ企画を打ち出しました。
それが、コンビYouTuber「スカイピース」とタッグを組み、それぞれ5組ずつのYouTuberを集め、1か月間のチャンネル登録者数の伸びを競う「チャンネル登録者数大運動会」です。
視聴者が「チャンネル登録」することで、チームの勝敗が決まる参加型の企画でした。
これによりそれまでの「横を巻き込む」から「観客を巻き込む」形に変えていきました。
(私自身、この企画でコムドットを知るきっかけとなりました。)
戦略⑤ 仮面を使い分ける「SNS活用法」
やまとは次のように仮面をそれぞれ使い分けています。
YouTube→一番素の状態
Instagram→カッコつけた姿
Twitter→嫌われる仮面
使い分ける理由として、「全部同じ人がやっていても1個しか見てもらえない」と言っています。
明確に違いを出すことで、コンテンツ間を移動してもらえ、知名度をあげる機会を増やすということに成功していました。
コムドットの成功の裏側にあったもの
現在、チャンネル登録者371万人と成功しているコムドットですが、その裏側にある「苦労」や「苦悩」が語られていました。
背水の陣で奮い立たせた底辺YouTuber時代
コムドットは結成当初、厳しい現実が待っていました。
多忙で知人がどんどん離れていく、それなのにお金が一銭も入ってこないという「底辺YouTuber時代」が1年以上続いたようです。
「原宿声かけ」での交通費800円が痛すぎるほどだったそうです。
また、声かけができるほどイケイケ集団なのかと思いきや、実際は「女の子としゃべるのが苦手」「芋集団」であるとやまとは述べていました。
それでも「人に自分たちのチャンネルを売り込めない時点で売れない」と奮い立たせ、直接目を見て「日本一のYouTuberになるので」と伝え続けたようです。
(番組内でMCと実際に声かけのやりとりを行っていますが、実際に言ったセリフが本当にカッコ良いです!)
その結果、声をかけた子が肉まんを差し入れてくれることがあり、苦労が報われた瞬間だったと思います。
コロナ禍における活動の制限 炎上
急成長を続けるコムドットは「新型コロナウイルス」による影響を大きく受けていました。
これまで月一回行っていた「オフ会」が制限され、人と接する機会が大幅になくなりました。
そして、急成長にストップをかける出来事が起こりました。
コロナ禍で成長をしていたため、「どれくらい人気で、影響力があるのかわかっていなかった」と述べています。
この一件について、「自分たちの影響力を考えるきっかけになった」と真摯に向き合い、一層活動に力を注いでいきました。
まとめ
今回は、コムドット成功による「戦略」と、その裏にかくされた「苦労」や「苦悩」を紹介しました。
コムドットやまとは、「自分たちができることは何だろう?」と常に考え、他の人ができないことを先人切って行動しています。
そして「YouTuberとしての枠を広げたい」と宣言している通り、現在は、雑誌やCM出演などのメディアにも出ています。
また番組内でやまとは、目標として「コムドットの冠番組をもつ」ことを掲げていました。
(これはもう叶えられましたね!)
2022年内のチャンネル登録者400万に向けて、次はどんな戦略を打ち出してくるのか、今後の「コムドット」にも目が離せません!