2020年10月1日に開設され、現在チャンネル登録者数129万人の新世代YouTuber「中町兄妹」。
血がつながっている本物の兄弟で、兄中町JP(本名:中町純平)と妹中町綾でコンビを組んでいます。
今回、2022年5月24日に配信された中町JPのADHD発覚について取り上げます。
どんな症状から診断されたのか、なぜこの動画を配信しようと思ったのかを含めて紹介していきます。
Contents
ADHDと診断された中町兄弟の兄 中町JPの症状
ADHDは「注意欠如・多動性障害」と呼ばれることが多い精神疾患の一つです。
症状は大きく分けて3つあります。
・忘れ物が多かったり、ミスを繰り返したりする「不注意」
・落ち着きのない「多動性」
・待つことが難しくすぐに実行してしまう「衝動性」
通常は小さい頃から症状が見られ、約5%の子どもがADHDと診断されています。
しかし、子どもに限られた疾患ではなく、大人でも約2.5%がADHDだと報告されています。
中町JPは、病院で「重度のADHD」と診断されました。
なぜADHDと診断されたのか、症状としてどんなものがあったのか、動画内で明らかにしていました。
症状① 物忘れが激しい
昔からとにかく物忘れが激しかったといいます。
例えば、中町JPが学生の頃大切な提出書類を玄関に置いておいたにも関わらず忘れてしまったり、旅先でルームキーを部屋に置いたまま外に出てしまうなどが明かされていました。
頭では「忘れてはいけない」と考えているのに、一歩出てしまうと忘れてしまうといいます。
仕事にも支障をきたしてしまうほど、物忘れが激しいことがうかがえます。
症状② 物事の記憶ができない
人は同じことを繰り返すとその記憶が定着していくといわれています。
しかし、中町JPにはそれができないと明かし、次のような出来事を打ち明けていました。
・道や人の名前、曲の歌詞を何度繰り返しても覚えられない。
・物をどこへ入れたかわからなくなる。
中町JPの家族も「道を覚えられないのは何かの病気だ」と言っていたほどだったといいます。
症状③ 他人の「感情」を敏感に察知する
中町JPは、動画を見ているとどんなにイジられても決して怒らない人です。
また、「人に優しすぎる」と明かしていました。
これは、人の顔色を見て「今こう感じているのかな?」と無意識に感情を読み取ってしまい、「敏感」に反応するためだそうです。
ただ、この特性を中町JPは「場の空気を読む」「みんなとコミュニケーションを取る」など、上手く利用できているといいます。
YouTuberヒカルとのコラボで、「トークをJPが繋いでくれる」「上手く話題を振っている」「笑いも取れる」と評価を受けているほどでした。
症状④ 飽きやすい
中町JPは、「すぐに自分のトレンドが変わる」と明かしていました。
一度ハマったもの(ドラマや漫画など)については、睡眠をとらずに一気に視聴したり、読破したりするそうです。
しかし、漫画の最新巻発売までの期間などで時間が経ってしまうと、一切見なくなるといいます。
これに関しては、何度でも新鮮な気持ちで見られるので少し羨ましくもあります。
(「記憶をなくしてもう一度見たい」という言葉があるほどなので。)
症状⑤ 極度のキレイ好き
物忘れが激しいと、「片付けができない」「家が汚い」イメージがありますが、中町JPは「極度のキレイ好き」だといいます。
例えば「少しでもホコリがあると掃除したくなっちゃう」「リモコンを揃えたくなる」と明かしていました。
また「購入品紹介」の動画内で、「エアコン防カビ」や「洗濯槽クリーナー」などを購入していました。
一人暮らしでそこまで意識が向くのかと感心するほど、「キレイ好き」なのだと感じます。
症状⑥ こだわりが強い
中町JPは自分の興味「ある」「ない」の差が激しいといいます。
興味ないことは一切しないのに対して、興味あることはとことんこだわるそうです。
例えば中町JPは「笑い」に対して「超ストイック」だと明かし、その言葉の通り一切の妥協をせず、自ら身体を張った芸風をやります。
「中町兄妹」で動画を配信した理由 中町JPが視聴者に伝えたかった思い
中町JPは小さい頃から物忘れが激しく、一人悩んでいたといいます。
中町JPのこれまでの言動を近くで見ていたYouTuber「ジュキヤ」から「お前ADHDじゃね?」と言われたことがきっかけで調べるようになったといいます。
動画内で中町JPは「ADHD」について調べていたことも、病院へ行くことも誰にも伝えなかったと明かしていました。
それなのになぜ動画を配信したのか、そこには視聴者に伝えたかった思いがありました。
「自覚する」ことで「改善できる」ことがある
中町JPは、「ADHD」と診断を受けたことで、「すべてが府に落ちた」と明かしました。
これまで「忘れ物があるのはおっちょこちょいなだけ」「ナビがあるから道を覚えようとしていないだけ」と思っていたことが、「病気なんだ」と自覚したことで改善できることに気づいたといいます。
例えば、「家を出る前に声に出して持ち物の確認を行う」「マスクは左ポケットに入れると決める」など、物忘れをしないための行動に変わったそうです。
このことが視聴者に伝えたかった一つの理由だそうです。
中町JPは、自分と似た症状を持つ視聴者に「診断に行きなさい」と伝えたいのではなく、「改善できることがある」ことを伝えたかったといいます。
周りに「気づいてもらいたい」「気づかせてほしい」
中町JPは動画配信のもう一つの理由として「多くの人に知ってもらいたい」「周りの人に気づかせてほしい」と明かしていました。
視聴者の中には、「悩んでいる人がいる」と考え、それを「バカにしちゃいけない」ということを伝えたかったといいます。
また、周りがこそこそと「変じゃない?」と言うよりも、「言われた方が本人も気づける」と述べていました。
例えば「なんで忘れ物するの?」「なんでできないの?」と責めるのではなく、「忘れ物しているよ」「こうするとできるよ」と気づかせてあげることが大切だといいます。
その上で中町JPは視聴者に対して、同情してほしいわけではなく「もっと気づかせてほしい」とお願いしていました。
理由として「言われることによって、気づけて、しっかりしようと思える」からだといいます。
そして「周りに打ち明けることによって良好な関係を気づける」と述べていました。
診断を受けた上で「自分は抗う」
中町JPはADHD診断に対して、視聴者に対して「俺は抗うよ」と意思表明をしたかったそうです。
そのために、自分ができる行動を改善していき、これからの行動を見ていってほしいと強く伝えていました。
まとめ
今回、中町JPのADHDと診断を受けた症状、そして視聴者へ伝えたかった思いを合わせて紹介しました。
「中町兄妹」ADHDを伝える動画ということで、内容として重いものになると思われましたが、中町JP特有の明るさで伝えていたことがとても印象的でした。
視聴して、同じような状況にいる人の力に少しでもなれるのではないかと思える、そんな動画となっていました。